校長挨拶

山形県立遊佐高等学校のホームページにアクセスしていただき、ありがとうございます。

本校は、山形県の庄内平野北部にそびえる秀峰 鳥海山の麓に位置し、豊かな自然と文化に恵まれ、学習には最適の環境にあります。

昭和2年に地域勤労青年の人材育成を目的に「遊佐実業公民学校」として設立され、昭和23年に現在の「山形県立遊佐高等学校」として開校いたしました。以来、遊佐町と共に歩みを重ね、本年で創立98年目を迎えます。

本校は、全日制の課程、総合学科を設置する、各年次1学級の高校です。「地域に学び、地域を元気にする学校」として、遊佐町から多くの支援をいただきながら、一人ひとりを大切にした教育活動に取り組んでいます。

総合学科の系列は、進学をめざす「教養系列」と就職をめざす「地域共生系列」があり、2年次に選択します。「地域共生系列」の特徴の1つに、半年間という長期のインターンシップを取り入れた「デュアル実践」という科目があります。これは、2年次の1学期(4月から9月)に遊佐町内の事業所で毎週水曜日、終日インターンシップを行う授業です。生徒たちは、半年間にわたり同じ職場に通うことで、働くことの「やりがい」や「厳しさ」、職場の人たちが仕事にかける思いを、実際の体験を通して学びながら「社会人基礎力」を養っていきます。

進学に関しても、四年制大学や短期大学、各種専門学校と進学希望は多岐にわたりますが、一般選抜以外にも学校推薦型選抜や総合型選抜など、これまで以上に受験の幅が広がっています。

さらに本校では、遊佐町の自治体、商工会など地域の皆様のご協力により、地域の教育力や教育資源を生かした学びを行っています。フィールドワークを取り入れた探究学習「遊佐の自然と文化」や、地域行事と連携したボランティア活動の「奥の細道鳥海ツーデーマーチ」など、地域を学びのフィールドとした体験活動を通して、地域を愛し、地域を担う生徒の育成をめざしております。

また、本校は県外からの志願者受入れを実施しています。これまで全国より23名の生徒が、遊佐町の「自然体験型留学生」として本校で学んでいます。県内外の生徒が互いに良い刺激を与え合い、学びあって、より活気のある学校になっていくことを期待しています。

「進んで学び、自ら考え、たくましく行動する」という校訓のもと、保護者等や地域の皆様と共にこれまで築いてきた輝かしい伝統を継承しつつ、新たな展望を見据えながら本校の発展に努めてまいります。今後とも、ご支援とご協力をお願い申し上げます。

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校  長  齋藤 恵美